三重県内企業・団体様の取り組み紹介
- 志摩市
- 伊勢志摩リゾートマネジメント株式会社(鳥羽国際ホテル・NEMU RESORT)様
事業と自然の共存を目指し、数年先を見据えた取り組みを
・・・・・
全社を挙げてSDGsの取り組みを推進している
伊勢志摩リゾートマネジメント株式会社。
昨年の6月に、
初の「 SDGsアイデアコンテスト」を開催し
運営する4施設(鳥羽国際ホテル・潮路亭・NEMU RESORT・NEMU GOLF CLUB)
各部署の選抜メンバーから
食品ロス削減や海洋汚染対策など
合計16のアイデアが提案されました。
→昨年の記事を見る
そして、今年の6月14日。
第2回目となる
「SDGsアイデアコンテスト2021」が行われ、
10のアイデアと、
前回の提案のその後について2つの取り組みが
発表されました。
第1部は、新入社員の部。
13名のアイデアの中から
第1次審査を通過した5名が発表をしました。
優勝は、セールス&マーケティング部の鈴木楓加さんが提案した
「紙パック・鮑の貝殻を使ったポストカードづくりと自然体験」。
準優勝には、破棄されるパンを利用した商品開発を提案した
ベーカリーの川口一華さんの「食品ロスをなくそう」が
選ばれました。
第2部では、
新たな5つのアイデアと前回の提案の経過2件が発表。
デジタル化によるペーパレスの提案をした潮路亭部は、
まず、現状のサービスの中で
どれだけの紙が使われているかを見える化し、
デジタル化によって紙の使用が抑えられることに加え
顧客満足度の向上にもつながることを訴求しました。
セールス&マーケティング部は、
放置竹林の整備と間伐材の資源利用として
竹を使用した「竹あかり」を提案。
夜の集客効果や
日没後のアクティビティとして宿泊客の満足度向上、
また、日本的な観光資源として
インバウンドにも効果が得られるのでは、
といった発表がなされました。
鳥羽施設課は
漂着物を利用した野鳥の繁殖環境整備を提案。
海の漂着物を利用し巣箱を作り、
伊勢志摩地域の観光資源でもある
さまざまな野鳥の保全につなげようというものです。
鳥羽料飲部からは
伊勢茶茶殻の再利用と
日本ミツバチの養蜂が提案されました。
前者は、一煎で生ごみとなる茶殻を
デザートや薬味に活用。
発表時に「伊勢茶豆乳プリン」と
「鱧の天ぷらと伊勢茶塩」が振舞われ
参加者全員で試食をしました。
後者は、自らハチミツを生産するという提案で、
他地域での取り組みの調査や
地元の養蜂家からのアドバイスをもとに
その実現性をプレゼンテーションしました。
優勝には
セールス&マーケティング部の「放置竹林の整備と間伐材の資源利用」が、
準優勝には
潮路亭部の「コロナ禍の今、おもてなしもデジタル化へ ペーパーレス編」が、
3位には
鳥羽施設課の「漂着物を活用して野鳥の繁殖環境を整える」が
それぞれ選ばれました。
この後、取り組み経過発表が2件ありましたが
昨年提案された16件のうち12件が継続して
取り組まれているとのこと。
総支配人の惣明福徳氏は
コンテストは発表して終わりではなく、
そこからがスタートだと言います。
コンテストで実施が採択された取り組みに対しては
会社として費用的にも人的にもフォローをしていきます。
これらは、数年先を見据えた、
地球にとっても私たちにとっても大切な活動なのです。
事業そのものが自然との共存の上に成り立つ同社にとって
SDGsの取り組みと事業活動は同等の価値なのだと感じました。
また、社内にSDGsを浸透させ
社員一人一人の行動に変化をもたらした同社の実践は
今後、SDGsを推進していこうとする企業・団体の
道しるべになるものと思います。
▼鳥羽国際ホテル HP
https://www.tobahotel.co.jp/
▼潮路亭 HP
https://www.shiojitei.jp/
▼NEMU RESORT HP
https://www.nemuresort.com/
▼NEMU GOLF CLUB HP
https://www.nemuresort.com/nemugolf/
企業・団体プロフィール
-
名称
伊勢志摩リゾートマネジメント株式会社(鳥羽国際ホテル・NEMU RESORT) -
住所
〒517-0403 三重県志摩市浜島町迫子2692-3(伊勢志摩国立公園内) -
電話番号
-
事業内容
ホテル、旅館並びに飲食店の経営