三重県内企業・団体様の取り組み紹介
- 津市
- 有限会社クローバー総合保険事務所様
非常時の「回復力」を高め、住み続けられるまちづくりを
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「レジリエンス」という言葉をご存知でしょうか。
一般的には「復元力、回復力、弾力」などに訳されますが、
昨今、防災において「強靭化」を表す言葉として
よく耳にするようになってきました。
自然災害など非常時のレジリエンス強化に力を入れているのが、
津市の保険代理店・クローバー総合保険事務所です。
非常事態の発生に備え、どんな状況でも事業を継続できるよう
前もって計画を立てている企業に国が与える認証として
「国土強靱化貢献団体認証・レジリエンス認証(内閣官房認証)」と
「中小企業事業継続力強化計画(経済産業大臣認定)」がありますが、
同社は、これらを、三重県内に本社を構える事業所として
初めてダブル取得したことでも注目を浴びています。
同社が、非常時に備えた計画・BCP(事業継続計画)を策定したのは
東日本大震災の翌年、2012年。
ここ数年、自然災害が多発し中小企業にもその必要性が高まっていますが、
なかでも一早い取組でした。
損保系出身の代理店である弊社の主要サービスは自動車保険。
ところが、時代は少子化で、加えて価値観は所有からシェアへと変化。
さらに、AIによる自動運転の技術が大幅に進歩していたので、
これからの保険代理店のあり方を模索している時期でもありました。
2011年、東日本大震災が発生。
TVでは大規模な災害の映像が繰り返し流れ、
くらしに困窮する人々や、事業が再開できず途方にくれる事業者が映し出されました。
現地まで足を運んだ田中氏は、この状況をひとごととは思えなかったと言います。
そこで、取り組んだのがBCP策定でした。
自社の計画をたてると同時に、地元の中小企業にも
大規模自然災害をはじめ、パンデミック、テロ、サイバー攻撃などへの
備えが重要であることを伝えたいと強く思い、
商工会の専門家登録も行いました。
以降、セミナーやアドバイスなど、BCP推進に取り組んでいます。
また、災害の巨大化・多発化がすすむなか、
保険会社のあり方についても考えました。
災害時、主に金銭面でサポートするのが従来の保険サービスだとすると、
私の考える保険サービスはそれに加え
事前対策・事後対策のアドバイスを行うことです。
ここで言う「事前対策」が、BCP策定支援です。
また「事後対策」とは、
災害時などに企業が早く事業を再開できるよう、
復旧期間をより短くするためのアドバイスやサービスの提案です。
例えば、災害で精密機器が破損した場合、
新たな機器を購入するか、機器復旧専門会社で修理を行うか、
いくつかの選択肢の中から最善の策を選びます。
クローバー総合保険事務所のこれらの取組は、
SDGsの
目標11「住み続けられるまちづくりを」
に関連しています。
「大災害はいつか必ず起こる」という事実を受け入れ、
減災対策を行い、さらに復旧計画を立てる。
これら非常時の回復力を高める取組が、
「住み続けられるまちづくり」につながります。
保険の仕事をしていると、平常時がいかに幸せかを実感します。
でも、一生をそれで終える人はいません。
何らかの非常事態は必ず起こります。
そんなとき、より早くもとに戻れるよう、
我々はお客様の「幸せ回復力」を高める企業でありたいと思っています。
今、世界はコロナウィルスによるパンデミックの真っ只中。
まさかの事態が現実になっています。
また、大災害はどの地域で発生しても不思議ではありません。
回復力を高める取組が、今後さらに重要度を増すことは間違いないでしょう。
企業・団体プロフィール
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名称
有限会社クローバー総合保険事務所 -
住所
〒514-0103 三重県津市栗真中山町138-2 -
電話番号
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事業内容
総合保険代理店 -
HP