三重県内企業・団体様の取り組み紹介
- 伊勢市
- 株式会社ゴーリキ様
社員自ら考え、実行し、実現する「幸せな労働環境」
・・・・・
材木や鋼材など「長くて重いもの」専用の
ラックメーカーとして、
独自の価値を創造し続けている株式会社ゴーリキ。
大正7年に創業者・強力善次が造船所を起こし、
その後、時代の変化とともに事業のカタチを変えてきました。
初代社長がよく口にしていた言葉があると言います。
「給料と休みは多いほうがいい!!」
そして、四代目の現社長・強力雄氏のこだわりは
「楽して儲ける!!」
表現こそ異なりますが
意図することは同じ。
世代を跨いでひとつの価値観が
引き継がれています。
誤解があるといけないので…と
強力社長は言葉を付け加えます。
楽をする・・・と言っても、
そのために、他のメンバーやお客さん、業者さんに
迷惑をかけるなんてもっての外。
関わる人みんなが幸せであることが前提です。
そこで、すすめているのが徹底的な効率化です。
現在、ワークフローの多くはクラウド上で管理され、
紙を使うことはほとんどありません。
全員にスマホとノートPCが支給され、
タイムカード・有休申請などはすべてオンライン。
また、製造工程における
作業時間の登録・管理もスマホを活用、
在庫管理や発注は自動化の仕組みを構築しています。
各自のスケジュールはグループウェアで共有し
効率的かつ効果的なコミュニケーションを実現。
以前から、リモートワークを導入していたおかげで
コロナウイルスによる緊急事態時も
スムーズに対応することができました。
これら効率化の取り組みは、
さまざまな形で社員に還元されています。
例えば、お母さん社員のために
フレックスタイム制を導入。
一人ひとりが勤務時間や休日など
自身の都合に合わせた勤務スケジュールで、
ライフワークバランスを実現しています。
個人の裁量に任されている分
彼女らは、限られた時間内で効率よく仕事をすすめるよう
主体的に考え実行していると言います。
例えば、全員参加の委員会活動。
「社内自治は、社員みんなで行うもの」
という強力社長の考えのもと、
3つの委員会が
それぞれ年間事業と予算の計画を立て、
役割ごとに、自ら考え実行しています。
ライフワークバランス委員会は
就労規則の見直しや
ホワイト認定へのチャレンジを。
レクリエーション委員会は
社員旅行や新年会、
月1回の社内交流イベントの企画運営を。
5S委員会は
職場環境の改善提案・実行を。
働き方と委員会活動に共通しているのは
取り組みの成果が
そのまま自分たちに返ってくる点です。
ゴーリキには
「頑張ったら頑張っただけ自身に還元される」
というシンプルだけど構築が難しい仕組みが
できあがっています。
そして、この仕組みは賞与額の決定にも用いられています。
まず、賞与の判断基準として5つの目標と達成指標を決めます。
5つのうち
2つは会社から与えられる目標、
2つは自分で決める目標、
1つは自分と会社の両者で決める目標です。
賞与支給は、年3回。
1回目は、規定額が、
2回目は、規定額+目標達成に応じた額が、
3回目は、会社が目標達成した際に相応の額が支給されます。
つまり、自分で決めた目標の達成度や会社の数字が
そのまま賞与に反映されるというわけです。
月次決算は毎月全員に公開し、
良い時も悪い時も、その理由をみんなで共有。
例えば、外注費が利益を圧迫しているときには、
社員から
「内製化によってこれだけ数字が改善されるから、この機械を購入したい」
と、提案があがることも。
「楽して儲ける」とは、
幸せな労働環境の実現に向けて
社員自らが
考え、実行し、実現していくことなのかもしれません。
ゴーリキは、今、
自社の提供する価値を
「もの(ラック)」から「こと(改善)」へと
変化をさせています。
その先には、
客先の労働環境の改善や人手不足の解消、
そして、働く人の幸せがあります。
これら、
自社の「幸せな働き方」実現に向けての取り組みや
商品を通じた客先の労働環境改善支援の取り組みは
SDGsの
目標8「働きがいも経済成長も」
に関連しています。
目指すは、社員全員年収1,000万円!!
と、より高い目標を掲げる強力社長。
ゴーリキに関わるみんなの幸せをめざして、
挑戦はこの先も続きます。
企業・団体プロフィール
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名称
株式会社ゴーリキ -
住所
〒516-0001 三重県伊勢市大湊町1125-10 -
電話番号
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事業内容
鋼製棚の製造販売。
商圏は日本全国。
国内唯一のバーラック(片持ち支持棚)専門メーカー。 -
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