三重県内企業・団体様の取り組み紹介

津市
NPO法人三重県生涯スポーツ協会様

「興奮・感動・共有」で、新しい未来を切り拓く!!

理事長 竹田昌平氏

・・・・・

昨年のラグビーW杯で、3度目の優勝を果たした南アフリカ。
1度目は1995年、
自国開催のもと初出場・初優勝という快挙を成し遂げました。
この優勝にまつわるドラマが
映画「インビクタス/負けざる者」に描かれています。

当時、南アフリカでは
黒人初の大統領ネルソン・マンデラが、
白人黒人が融和する新しい国づくりをめざすも、
困難を極めていました。

そこで、マンデラがとった戦略が「ラグビーW杯優勝」です。

南アフリカにおいて白人の象徴であったラグビーを、
国家をあげて応援し優勝を果たすことで
人種の壁を超え、国を一つにしようと考えたのです。
結果、代表チームは奇跡の優勝を遂げ、
国が変わる転換点となりました。

実話に基づいたこの映画から、
スポーツには一国を団結させるほどの大きな力があることに
気づかされます。

前置きが長くなってしまいましたが、
今回紹介するのは、
スポーツ事業で、
あらゆる人々の健康な暮らしや地域の活性化に取り組む
NPO法人三重県生涯スポーツ協会です。

幼児から通えるスポーツ教室の運営や、
公共スポーツ施設の管理・運営、
スポーツイベントの企画・運営など
その事業は多岐にわたります。

▲スポーツ教室の様子

▲公共スポーツ施設の管理・運営

▲スポーツイベントの様子

▲スポーツイベントの様子

▲スポーツイベントの様子

少し専門的になりますが
健康とは、単にけがや病気の有無で判断するものではなく、
「身体的」「精神的」「社会的」に
良好な状態であること、と定義されています。
そして、いずれにおいても
スポーツが影響をおよぼします。

理事長の竹田昌平氏は

大切なのは
スポーツを日常の生活習慣にすること

と言います。

そのために必要なのは
幼児の頃から、スポーツの楽しさや喜びに触れ、
身体の能力を高めることです。

スポーツ嫌いの理由が、
子どもの頃にいやな体験をしたから・・・
という話は少なくありません。
また、
身体を動かすために必要な
神経系の能力の約80%は
6歳までに完成すると言われています。

だからこそ、幼児から小学生までの
スポーツ教育が重要なのです。

▲スポーツを楽しむ子どもたち

三重県生涯スポーツ協会は
県内30カ所のスポーツ教室で
1,000人以上の子どもたちを指導しています。
その大きな特徴は、
役職員・指導員が、スポーツに関する研究を積極的に行い、
定期的な報告会でそれらを共有し、
子どもたちへの指導やスポーツ教室の運営、
そしてSDGs達成に向けた取り組みに活かしている点です。

スポーツ指導の現場に立つ私たちが
自ら研究を行う意義は、
課題認識が早いことと、
研究結果をすぐ実践できる点にあります。
私たちだからこそできる試行錯誤によって
より質の高いスポーツサービスが
提供できると考えています。

▲研究発表会

▲第15回 日本こども学会学術集会で研究発表

▲勉強会/緊急時の応急手当

同協会のSDGsプロジェクトリーダー木村達也氏は
SDGsにおけるスポーツの位置づけについて述べられました。

2015年の国連で採択された
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に

スポーツもまた、持続可能な開発における
重要な鍵となるものである
(原文訳)

と書いてあるように、
SDGsの目標達成をめざすうえで
スポーツの役割は大きいと考えます。

▲SDGsプロジェクトリーダー 木村達也氏(中央)/海岸清掃活動

冒頭で紹介したように、
スポーツから生まれる「興奮・感動・共有」の力は、
国づくりにも大きな影響をおよぼすほど。
その貢献領域は
平和、健康、教育、女性や若者の能力強化、まちづくり、産業発展など
広範囲にわたります。

だからこそ、
スポーツの産業化の推進が必要。

と竹田理事長。

持続可能な社会づくりにおいて
重要な鍵になると言われているスポーツですが、
その事業運営の多くは、行政に頼っています。
人口減少と少子高齢化が進み
行政サービスの縮小が不可避ななか、
スポーツサービスを永続的に提供していくには
産業化が必要なのです。

このように、三重県生涯スポーツ協会は
質の高いスポーツサービスで
あらゆる人々の健康をめざすと同時に、
スポーツを生業とする人材の育成、
さらには、
産業化を推進するためのさまざまな取り組みを行っており、
これらはSDGsの多くのテーマに関連しています。

目標3「すべての人に健康と福祉を」

目標4「質の高い教育をみんなに」

目標5「ジェンダー平等を実現しよう」

目標8「働きがいも経済成長も」

目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」

目標11「住み続けられるまちづくりを」

目標12「つくる責任つかう責任」

目標16「平和と公正をすべての人に」

目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」

竹田理事長が最後に口にしたのは

今までの知識や経験だけでは通用しない
不確実性の時代だからこそ
新しいチャレンジが思い切ってできます!

という力強い言葉。

スポーツが切り拓く新たな未来。
これからの三重県生涯スポーツ協会のチャレンジに期待します。

企業・団体プロフィール

  • 名称

    NPO法人三重県生涯スポーツ協会
  • 住所

    〒514-0015 三重県津市寿町18-15 CSビル6F
  • 電話番号

  • 事業内容

    スポーツスクール事業
    プログラミング事業
    スポーツ施設管理・運営事業
    スポーツイベント・大会事業
    社会貢献事業
  • HP

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